Minecraft(マイクラ)で大規模な建築や整地をしていると、「この作業、もっと楽にならないかな?」と感じることはありませんか?
同じ壁を何枚も作ったり、建築に使ったブロックを後から別の種類に変えたくなったり……。そんな「面倒くさい」作業を劇的に効率化するのが、/fill(フィル)と/clone(クローン)コマンドです。
この記事では、単にブロックで埋める・コピーするだけでなく、「特定のブロックだけを置き換える(置換)」方法や、「建築物だけをコピーする(コピペ)」といった、一歩進んだ高度な使い方を徹底解説します。
なぜ「/fill」と「/clone」なのか?
この2つのコマンドは、クリエイティブモードでの建築効率を飛躍的に高める「神コマンド」です。
/fill
指定した範囲を特定のブロックで埋めます。単純な整地だけでなく、「置換」モードが強力です。
/clone
指定した範囲のブロック群を、別の場所にそのまま「コピー&ペースト」します。
これらの「高度な使い方」をマスターすれば、手作業では何時間もかかるような建築が、ほんの数分で完了するようになります。
【/fill】高度な置換テクニック
/fillコマンドの真価は、ただ埋めることではなく、指定したブロックだけを置き換える機能にあります。
replace:特定のブロックだけを置換する
これが最も強力な「置換」機能です。例えば、「建てた家の壁(オークの木材)を、後から石レンガに変えたい」という時に使えます。
基本構文:/fill <始点座標> <終点座標> <新しいブロック> replace <置き換えたい古いブロック>
使用例
目の前の範囲(10x10x10)にある minecraft:dirt(土)だけを minecraft:grass_block(草ブロック)に変えたい場合。
/fill ~ ~ ~ ~10 ~10 ~10 minecraft:grass_block replace minecraft:dirt
このコマンドは、範囲内の土ブロック「だけ」を草ブロックに変え、それ以外のブロック(石や空気など)には一切影響を与えません。
hollow:中身が空洞の箱を作る
建築物の「枠組み」や「壁」だけを素早く作りたい時に便利です。
基本構文: /fill <始点座標> <終点座標> <ブロック> hollow
使用例
石レンガで10x10x10の「中身が空洞の」箱を作る場合。
/fill ~ ~ ~ ~10 ~10 ~10 minecraft:stone_bricks hollow
outline:枠組みだけを作る
hollowと似ていますが、こちらは「面」すら作らず、文字通り「枠(ワイヤーフレーム)」だけを作ります。
基本構文: /fill <始点座標> <終点座標> <ブロック> outline
【/clone】建築を丸ごと「コピペ」する
/cloneコマンドは、マイクラ内での「Ctrl+C」(コピー)と「Ctrl+V」(ペースト)を実現します。
基本構文: /clone <コピー開始座標> <コピー終了座標> <貼り付け先座標>
このコマンドには3つの座標指定が必要です。
- コピー開始座標: コピーしたい範囲の始点(例:南西の角)
- コピー終了座標: コピーしたい範囲の終点(例:北東の角)
- 貼り付け先座標: 貼り付けたい場所の始点(通常はコピー範囲の始点と同じ位置関係の角)
使用例
目の前にある ~1 ~1 ~1 から ~10 ~10 ~10 までの範囲の建築物を、~20 ~1 ~1 の位置にコピーする場合。
/clone ~1 ~1 ~1 ~10 ~10 ~10 ~20 ~1 ~1
高度な使い方:マスキングとモード指定
/cloneの応用は、「何をコピーし、何をコピーしないか」を指定することです。
構文(応用): /clone <始点> <終点> <貼付先> [masked | replace | filtered]
masked モード(建築物の重ね合わせ)
「空気ブロックをコピーしない」モードです。 これが最も「コピペ」として使いやすいモードです。
例えば、家をコピーするとき、デフォルト(replace)だと家の周りの「空気」もコピーされ、貼り付け先の地形が空気で削られてしまいます。
しかし masked を使えば、建築物(ブロックがある部分)だけがコピーされ、空気ブロックは無視されます。これにより、既存の地形や建物に、別の建築物を「重ねる」ように貼り付けられます。
使用例: 空気ブロックを無視して、建物だけをコピーする。
/clone ~1 ~1 ~1 ~10 ~10 ~10 ~20 ~1 ~1 masked
filtered モード(特定のブロックだけコピペ)
「コピー範囲のうち、指定したブロックだけをコピーする」モードです。
構文: /clone <始点> <終点> <貼付先> filtered <フィルタブロック>
使用例: コピー範囲にある「オークの原木」だけをコピーして貼り付ける。
/clone ~1 ~1 ~1 ~10 ~10 ~10 ~20 ~1 ~1 filtered minecraft:oak_log
まとめ
/fill と /clone は、単純な作業の繰り返しからプレイヤーを解放してくれる強力なコマンドです。
- 素材を変えたい時は
/fill ... replace - 同じ建物を量産したい時は
/clone ... masked
これらの高度な使い方をマスターして、あなたの建築ライフをさらにクリエイティブなものにしましょう!

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