「Discord Botを作ってみたいけど、何から始めればいいの?」
そんな悩みを抱えている方のために、この記事ではDiscord Bot開発の全ての始まりとなる「Discord Developer Portal」でのBotの作成と初期設定の方法を、スクリーンショットをたくさん使って分かりやすく解説していきます。
プログラミングを始める前の、いわば「Botの魂」を誕生させる作業です。ここを乗り越えれば、いよいよ楽しいコーディングが待っていますよ!
Discord Developer Portalにアクセスしよう
まずは、以下のリンクからDiscord Developer Portalにアクセスし、お使いのDiscordアカウントでログインしてください。

ログインすると、上のような画面が表示されます。ここが、Botを管理する場所になります。
新規アプリケーションの作成
画面右上にある青い「New Application」ボタンをクリックしましょう。

すると、アプリケーションの名前を決めるポップアップが表示されます。
- NAME: Botの名前を入力します。
ここで入力する名前は、ユーザーがBotをサーバーに招待する際に表示されるものです。後からいつでも変更可能なので、気軽に決めて大丈夫です。
名前を入力したら、利用規約とポリシー同意ボタンにチェックを入れ、「Create」ボタンを押してください。
Botの基本情報を設定しよう
作成が完了すると、アプリケーションの管理画面に移動します。ここではBotのアイコンや説明文を設定できます。

- APP ICON: Botのアイコン画像を設定します。
- NAME: Botの名前を入力します。
- DESCRIPTION: Botの紹介文を入力します。どんな機能があるBotなのか、簡潔に書いておきましょう。
- Tags: タグを設定します。
これらを設定しておくと、Botをサーバーに招待する画面で表示されるようになり、ユーザーに親切です。
Botアカウントを作成しよう
次に、このアプリケーションを「Bot」として機能させるための設定を行います。
画面左側のメニューから「Bot」をクリックしてください。

「TOKEN」という項目があります。このトークンは、あなたの書いたプログラムとDiscord上のBotを連携させるための、非常に重要なパスワードのようなものです。
このトークンは、絶対に他の人に知られないようにしてください。
「Reset Token」ボタンを押すと、新しいトークンが生成されます。一度だけ表示されるこの文字列を「Copy」ボタンでコピーし、メモ帳などに大切に保管しておきましょう。プログラムに記述する際に使用します。
Botに必要な権限(Gateway Intents)を有効にする
Discord Botでは、Botがサーバー内の情報(メッセージ内容、メンバーの入退室など)を取得するために、「Privileged Gateway Intents」という設定を有効にする必要があります。
同じくBotの設定ページを下にスクロールし、以下の3つの項目を全てON(有効化)にしてください。

- PRESENCE INTENT: ユーザーのオンラインステータスなどの情報を取得するために必要です。
- SERVER MEMBERS INTENT: サーバーに参加しているメンバーの一覧などを取得するために必要です。
- MESSAGE CONTENT INTENT: ユーザーが投稿したメッセージの内容をBotが読み取るために必要です。「/」(スラッシュ)から始まるコマンドだけでなく、「おはよう」のような特定の単語に反応するBotを作りたい場合は必須です。
これらを有効にしないと、プログラムを書いてもBotがうまく動作しない原因になるので、必ず設定しておきましょう。最後に「Save Changes」をクリックするのを忘れずに。
まとめ
お疲れ様でした!これで、Discord Developer PortalでのBotの作成と初期設定は完了です。
あなたのBotの「魂」が誕生し、プログラムからの命令を待っている状態になりました。
このBotをあなたのサーバーに招待し、実際にプログラムを書いて動かしていくことになります。頑張っていきましょう!
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